先月末に発表された『バックパッカー税』への波紋が広がっている。
バックパッカー税とは:現在非課税ワーキングホリデー制度の利用者はA$18500まで非課税だが17年の1月からA$37000まで19%、その後累進課税となっている。
オーストラリア、ワーキングホリデー最大の特徴とも言えるのが季節労働(ファーム)で稼ぎ、セカンドワーキングホリデービザを取れるということではないだろうか。
オーストラリアのファームでは最低時給$21.5が保証し、ワーキングホリデーできた旅人を雇って膨大な量の生産高を上げている。(時給ではなくABN取得による成果給を支払うところもある)
人によっては1週間に$1000以上稼げる者もおり、ワーキングホリデーメーカーにとっても資金調達の場として一度は就労を考えるファームジョブ。またファーム側にとっても農業に必要な労働力の約25%がワーキングホリデーメーカーに頼っている。その分増税による若者離れに対する懸念は後を絶たない。政府は打開案としてワーホリの取得可能年齢を35歳まで引き上げる。
ワーホリ利用者が農業現場で労働力となる背景には地元の若者離れという社会的な背景もあるが、いずれにせよ世界の食料庫を目指すオーストラリア政府の政策的な歪みという批判が農業業界から吹き出ている。
ちなみに現在オーストラリアのワーキングホリデー利用者は15年度時点で約15万人日本人は約9000人が利用しているそうだ。
画像:日経新聞http://www.nikkei.com/article/DGXMZO04208320Z20C16A6000000/
以上が今回のワーキングホリデーにかかわる制度の変更点と概要。
実際のところ、ファームジョブは当たり外れがあるというのが経験者の声ではないか。というのも天候や出来高払いといった様々な条件によりまったく仕事がない、または稼げないという状況は珍しくないからである。
ファームで働く一番の方法は実際に働く人からの紹介だろう。日本人同士のコミュニティも育んでいくのもいいこと。
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